月例のイベントとは別に、時々このような特別企画を行います。
それは古民家だけでなく近代建築も見てみようという趣旨で、今までにも「静岡市大岩地区のウォッチング」「静岡市瀬名の洋館見学」を行ってきました。
今回も洋館見学で、カナダ人宣教師
ロバート・エンバーソンの自邸として明治37年に建てられ、昭和62年まで静岡市西草深町にあったものです。(その前を英和女学院のセーラー服が行き来していたのを思い出さずにいられません)。
洋館といえば定番の南京下見板にライトブルーのペンキ。その姿がなんとも時代を表しています。作ったのは地元の大工ということで、洋館といいながら日本的な雰囲気も感じさせてくれます。例えば、部屋の天井は平滑な布張りですが廊下の天井は棹縁天井といった具合です。開口部が広いので和風住宅のさわやかさを感じます。
「民家の会」の見学と言うことで、普段は見られない小屋組を見せていただきました。トラス構造の洋式で、貫で組まれた和式の小屋組みに比べれば精緻さに欠けるかもしれませんがその分スマートな感じです。完全に洋式の小屋組はなかなか見ることの出来ないものです。感動でした。
「民家の会」でも近代建築の人気は高く、時々はこんな見学会があっても良いと思っています。
6月 佐藤