昔ながらの涼を求めて
民家の会では、昔ながらの家の良さ、暮らし方を学びながら、その知恵を現在の生活にも生かし、見失ってはいけないものを将来につなげていきたいと思っています。
節電は当然のこの夏。エアコンの温度を気にして部屋にいるより戸外の涼を求めよう!日陰の涼しさ、水の冷たさ、涼風にも敏感になろう!ということで、8月例会は恒例になりつつありますが、沢の水が流れる場所でひらきました。あいにく、静高の甲子園の第一試合の日でありましたが、車でラジオの実況を聞きながら集合。甲子園の熱気も、子どもたちの参加が多いのも夏らしくて良いですね!
残念ながら静高は負けてしまいましたが、そんな中でも私たち(大人15人子ども10人)の大流しそうめんプロジェクト(!?)は着々と進みます。沢の向こう岸まで、竹取りに出かけます。蚊の大群におそわれた昨年の経験から今年はばっちり、虫除け対策を施してきました。持ち物には、虫除けとしか書いてなかった例会の始まりです。そうです。流しそうめんの樋だけでなく、器やお箸も竹で作るのですから、「いただきます」はまだ、当分先になりますね。。。
6メートルの竹は半分に割って樋に。節ごとに短く切ったものは器に。さらに割ったものは箸に削って…だんだん熟練の域に達しつつありますね。火をおこして大鍋にお湯を沸かすのも、鉄板で焼き物をするのも熱くて大変!あ、この分では飲み物が足りなくなりそうです。
初めて、そうめんが流れた時は感動です。なんでこんなに美味しいんだろう。みんなのそれぞれの労働に感謝です。
お腹がほっとしたら、竹の風鈴作り。今日は風はそんなに吹きませんが、涼しげな音色が聞こえてくるような気がします。
沢の流れに冷やしておいたスイカも夏の色。子どもはちっちゃい子順にスイカ割りに挑戦です。最初は棒の振り方も覚束なかったみんな、二巡目にはたいしたもんです。割れたスイカの赤、黒い種。やっぱりスイカはテーブルの前で食べるもんじゃありませんね。スイカの皮投げも楽しいし!
もちろん、お片付けタイムも全員がんばり来た時よりも美しく、涼しく、お腹は満たされて、子どもたちはびしょ濡れで(!?)。みんな良く働き、遊び、最高の夏の笑顔でお開きとなりました。
暑さはきっとまだ続くでしょう。涼は暑いからこそ求めるということ、この例会の哲学的な発見でした。
ky。