9月の例会は、新しく民家の会の拠点となった、やまだいち様所有の古民家「陣屋」のお披露目です。やまだいちの山田社長から、この建物がどうやって奥会津から移築されここに至ったか、そして又、なぜ民家の会の拠点にお貸しいただけるのかのお話がありました。
現在は隣接する登呂博物館が立て替え工事中の為、静かな登呂の地です。駐車場もたっぷりとあり、モチロン太い梁の黒光りする木の家は私たち会員の琴線に触れるさまざまな魅力があります。ここをお借りできる私たちは幸せです。山田社長、ありがとうございます。
記念の講演会は、今年度から役員になっていただいた佐野美術館(三島市)の館長、渡邊妙子さまにお願いしました。お話は、ご専門の刀剣のことから木のことまで幅広く、そして奥深く、骨董好きの多い民家の会会員にとっても、新しい視点を開かせていただいたのではないでしょうか。歴史ある物を生かして次世代につないでいくことの大切さについても考えさせられました。発掘された鉄釘を鋳って造ったペーパーナイフ、私も欲しくなりました。
昼食は、「臼の家」に移動。山田社長自ら早起きして打ってくださったお蕎麦、栗のはいった季節感溢れる炊き込みおこわ。また、特別にお願いして作っていただいた安倍川餅フルコースに、みな満足!(満腹?)山田社長がお話しくださった皇太子さまのお話…「安倍川餅はあたたかいお味ですね」。と、きな粉一粒まで残さずお召し上がりになられた…などなど。おかげさまであたたかい会食の時間を持つことが出来ました。感謝。やっぱり、真心のこもった食事が一番ですね。
「陣屋」の建物、そして、昼食をとった「臼の家」の建物、どちらも見ごたえのあるものです。「陣屋」の梁や柱に残る百姓一揆の際付けられたという傷ひとつひとつもその歴史を思う縁(よすが)です。ここを民家の会でどのように利用させていただこうか、とても楽しみですね。 ky。