静岡民家の会



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7月例会報告

7月例会報告                      2010年7月11日(土)12日(日)
 梅雨のこんな時期はなおさら、雨の合間の太陽と吹く風が気持ち良いんだ!ということを実感します。7月例会「持ち寄り展」は、会員さんそれぞれがそんな思いを持たれたのでは…という二日間でした。
 会場を快く貸してくださった大村さんが、前日金曜の15時過ぎに搬入しますというスタッフを待っていてくださったのですが、時折豪雨とも言えるほどの雨で、お預かりてあった品が濡れたりしないように養生も念入りに、車への積み込みも予想以上に長時間かかり、雨天渋滞もあり遅刻してしまいました。やっとの思いで到着すると、超多忙の会員Mさんが、出品の品をお持ちになり待っていてくださったので恐縮。またその品が博物館収蔵クラスのものでびっくり!キリシタン禁制のお達しが書かれた高札!!さすが、Mさんのコレクションです。おふたりをお待たせして、誠にすみませんでした。それにしても、搬入日にこんな雨は辛いですね。
 しかし、荷を解き、会場「木の蔵」に展示を始めると、楽しいったらありません。この棚は蔵の2階に運びましょう、この品はこの隅にさりげなく置きましょう、この品の下にはこの古布を敷いたら…と、次々に夢が膨らみます。…と言ったらおかしいかな!? 縁あってこの場所に集ってきた品々を最高に生かして展示したい、ものの魅力を見る人に見ていただきたいと思うのです。
 木の蔵は、重厚な木の床の部屋と、石敷きの部屋、また貴重なステンドグラスがはめ込まれた窓や、昔ながらの木の窓などがあり、大村さんの貴重なコレクションが各部屋の雰囲気に調和して置かれています。大村さんのたおやかな感性でこの蔵に集まってきたものたちです。その中に会員さんから持ち寄っていただいた様々の品を展示していきます。会報「HOZO」にもお書きいただいている通り、骨董に大変造詣が深い 民家の会役員の岩崎芳生さんもいらして、ご自分の品々を並べてくださいました。お値段がつけられないような!ではないんでしょうか。スタッフは、破損などの事故が起こらないようにと祈るばかりです。―が、明日からの会が楽しみです。

 7月10日、前日と一転して梅雨の晴れ間の暑過ぎるくらいの日になりました。
 会員Nさんが、昭和初期まで使われていた農具を借りてきてくださいました。木製扇風機(!?)のようですが、実は、モミ殻を風で吹き飛ばす選別機だそう。こんな工夫が当時は最新式だったんでしょうね。蔵の軒下に置き、その隣にスタッフの中川さんが今でも背負って歩いているという背負い籠や、ニワトリ篭を並べました。数十年前まで農家の納屋の内外はこんな風景だったのでしょうか…。また、Nさんは真空管ラジオも。裏の板を外すと透明ガラスの真空管が見えてきれいでした。「君の名は…」とか野球中継とか聴いていたのかなぁ…貴重なお品を快くお貸しくださってありがとうございました。どうぞこれからも大切にお持ちください。
 蔵の入り口の壁には、スタッフの佐藤さんのコレクションから、昭和の美人画ポスターを2枚貼りました。ミツワ石鹸かと思ったらミツシ石鹸!?  また、明日の喫茶コーナーに使う部屋の壁には、スタッフの古屋と五味が撮りためた写真を飾ることにしました。民家の会例会で訪ねたところが主ですが、古屋も五味も普通の報告写真は苦手!の変な奴らですから写真も一筋縄ではいきませんよ!なぁんて…乞うご期待。

 7月11日、またまた一転して梅雨空。集まってくださる会員さんたちのお足元が心配です。どしゃ降りになりませんように…。
 朝一番にスタッフの松永さんが、どっしりと重いケヤキの自在鍵を持ってきました。どんな大きな古民家に吊るされていたものでしょうか。同じくスタッフの杉村さんは、ヨーハ小屋の写真集を。スタッフ古屋と五味の写真は、灯りと題したその①、②、③に始まり、旅館の廊下沿いに並ぶ火鉢、軒先の吊るし柿(…は普通ですが)、軒先に吊るされた元・紅かっただろう布切れ、不可思議なオブジェのような蚊取り線香、煤けたモルタルの壁、廃屋の猫…。会員のみなさん、いつも例会で集合写真など撮ろう!と思ってはいるのですが、すみません。こんな写真が多くって…。(と古屋は言っています―と思います)。壁には古屋が結婚祝いにもらった木製・ぜんまい式振り子の壁掛け時計も。たぶん昭和初期作の四角い時計はマットな朱色に塗られ、独特の音で時を刻んでいます。

 雨は時折激しく降りますが、嬉しいですね、遠方の会員さんもいらしてくださいました。蔵の2階に展示した2組のお内裏さま、お雛さま。片方は昭和20年生まれの会員Sさんの初節句に祖父母さまから贈られたというもの。終戦直後とは思えない立派なものですが、当時の藤枝の在は戦災を免れ、このような「志太人形」が栄えていたとのことです。もう片方の可愛らしいお顔のお雛様は同じく藤枝の会員Aさんのもの。昭和23,4年にお祝いに贈られた御殿飾りの内のお内裏さまです。この頃から御殿飾りが作られ始めたとのことです。どちらも女の子が生まれた喜びの気持ちで贈られたもの、そんなご先祖の気持ちが伝わったかのように、季節外れの飾りつけですが、会場の雰囲気を華やかに温かくしてくれました。
 浜松から3人さまで駆けつけてくださった会員のSさんは、素敵な飴色になった籐編みの箱に、戦前1930年頃から1952年頃までに作られたティントーイを並べてくれました。四角い顔のロボット!目と口の形、彩色が懐かしい感じです。いいなぁ…手で揺すって小さな玉を指定の位置に入れるゲームも。こんな精巧な丁寧にデザインされたものがあったんですね~。保存状態にも感心してしまいます。これを置いた石敷きの部屋には大村さんのコレクションの内、昔の暮らしには普通にあったのに今は失われてしまい、とても懐かしいものがたくさん並べられています。なんとタバコやさんの店先からそのまま移したという下部はタイル張りのガラスのカウンターもあります。きれいな花柄のティーカップ、裁縫の手本にしたという小さな洋服、手作りのコサージュ、髪飾り、淡い色のカレンダーの画…ロマンチックな少女の頃に時をさかのぼってしまうようです。

 さぁ、佐野会長が持ってきてくださった品々を拡げはじめました。「はい、このやかんを吊るして中に花を活けて」。三段に切り込みがある竹にもさりげない花を挿します。お気に入りの籠は脚付きですがこれにも小さな花を挿した酒器を載せます。佐野会長が花がお好きな事を知りました。その他、お札入れや漆壷などどれも佐野会長の手元にきた謂われと思いを語ってくださいました。
 続いて岩崎芳生さんも、出品してくださった品々についてお話くださいましたが、何と言っても一番最初に見せてくださったのが、「アンダーソン土器」ですからびっくり!でしょう。中国4000年の歴史の殷・周の時代のものですよ! 民家の会の会員さんは骨董が好きな方も多いですから…詳しくはまた岩崎さんに「HOZO」に書いていただくことにいたしましょう。
 みなさんの熱気で喉が渇いたところに、会員Hさんにお願いした喫茶タイムの始まりです。まだ小さなお子さんの子育て中のHさんですが、手作りの和風ロールケーキと季節の梅ジャム入りクッキーを用意してくださいました。とっても美味しかった~!! どうもありがとうございました。
 来場してくださったみなさんは延べ48人!お茶の時間や展示を見ながらのお話も弾み、とても楽しい会になりました。また、ご出品してくださった方々、お手数もおかけしましたが誠にありがとうございました。今回ご出品でなかった方々、是非次回はお願いいたします。
 そして何より!素敵な会場をお貸しくださいました大村さまに心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

                                                   〈ky。〉



        
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by sizu-min | 2010-07-14 10:19 | ・例会報告

7月例会案内

7月例会 民家の会・持ち寄り展
 おかげさまで、6月13日の年次総会並びに記念講演会は、温かい雰囲気のもと、内田青蔵先生のお話も大変興味深く、無事終了いたしました。8年目をむかえる民家の会がみなさまのお力でますます充実していくことと確信できました。
 総会の会場に佐野会長が飾ってくれたのは、朝、摘んだ草花を挿した小さな篭。爽やかな風が吹き抜けるお座敷の片隅をほっと和ませてくれました。また、古材の板もこれに何を載せたらいいかな…と思うことが生活を美しく楽しくするのです―というお話でした。先日募集した会員展への出品、頭をひねっていらっしゃった方も多いのでは…民家に似合うもの、「私と民家と○○○」といったテーマの会員展には、こんなさりげない工夫もお持ちよりください。
(例)古いものを生かして使う、美しく使う…上記会長の例など
   長く使い続けているもの…生活雑貨など
   現在は珍しくなってしまったもの…古民具、骨董など
   むかし、部屋を飾ったもの…工芸品、印刷物など
   民家の魅力を切り取ったもの…絵、写真など
   民家を美しく飾る…華、照明など
  その他…こんなの見てもらいたいんだけど…というもの
 あ、それなら私はこんな物を!という方へ―7月6日までにこんな物を持っていきますよとご連絡いただければ、展示に加えさせていただくことにいたします。ご都合で一日だけでも結構です。持ち寄られた物を味わい、語り合うのは、きっと楽しい時間になりますね。
 展示会場には、会員の大村さんのお宅の蔵をお借りします。明治期からある蔵を区画整理に伴い曳家する際に改装した建物です。どうぞご出品とお誘いあわせてのご来場をお待ちしています。

日 程: 平成22年7月10日(土)・11日(日)  午前10時から 16時まで。
 佐野会長と作家の岩崎芳生さんを交えた鑑賞・講評会を、11日14時から行います。この時間に合わせ、喫茶コーナーを設けますので、お楽しみに。会員さん同士でゆっくり語り合いましょう!
会     場:大村さん宅「木のくら」(静岡市駿河区大谷)
搬 入・展 示:※額装・架台等は各自準備してください。基本的に出展者が当日(7/10)朝、会場に直接搬入
搬     出:基本的に出展者が最終日(7/11)夕方、会場から直接搬出
         ※事前の委託も受け付けますので、事務局までご相談ください。
注 意 事 項:展示期間中はスタッフが常駐する予定ですが、万が一の事故等の際の
        保証はできませんので、高価なもの等を展示される方は御自身にて展示の
        管理をお願いします。

                                        
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by sizu-min | 2010-07-13 04:17 | ・活動内容、予定、お知らせ

6月例会

6月 静岡民家の会 年次総会のご案内
 民家を学び、体験し、さらに古民家を残し次世代につなげていきたい…そんな思いで平成14年に発足した「静岡民家の会」はこの6月から、8年目になります。
 5月の例会は「私の古民家工事と暮らし体験記①」として、建築関係のお仕事をしている5人の会員さんのお話を聴きました。さすが、民家の会の会員さん。幅も奥も広い、とても良い勉強会になりました。
 続く6月の年次総会では、活動の振り返りや今後の企画の話し合いなどをします。みなさんのたくさんの意見を反映して「10年目の民家の会」にしていきましょう。会場にお願いした、安倍川の西岸の旧家S様邸は、昨年、市の登録文化財の指定を受けました。昭和初期までに建築されたS様邸の落ち着いた雰囲気は、ほんとうに素敵です。午前中にご当主のご案内で、文化財指定の過程などのお話も伺いながら邸内を見学させて頂きます。(個人のお宅ですので、勝手に見学することは禁止させていただきます)
 総会に続き、お昼は、両側にお庭の広がるお座敷での会食。午後は、講演会です。登録文化財指定記念講演として、神奈川大学工学部建築学科教授の内田青蔵先生に、「洋風化から見た近代住宅の系譜」という題のお話をしていただきます。講演会には、会員外の方も参加できます。どうぞお友達もお誘いになっておいでください。

日     程 : 平成22年6月13日(日) 
午前10時~受付 10時15分から揃って邸内の見学をします
11時 開会… 挨拶・活動報告・会計報告・活動計画・予算など
12時  会食
13時~ 午後の講演会 受付
13時半 講演会 講師:内田青蔵先生(神奈川大学)              
        演題:「洋風化から見た近代住宅の系譜」
15時15分  閉会
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by sizu-min | 2010-07-13 04:02 | ・活動内容、予定、お知らせ


古民家を愛し古民家のある暮らしを大切にしていく、  静岡民家の会
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